住職より


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住職より

寺院は地域の方々の 「 こころの拠りどころ」 といえる場所であり存在でした。

先人方は厳しい時代の中、精一杯生き抜き、その歩みの過程では、いのちをいただいた意味を自らに問い、仏の教えから生かされ生きる願いを聴聞され、苦しみ悩みながらも明日の一歩を力強く歩まれる姿がありました。

現代社会に生きる私たちにおいても、この世での利益や私欲だけに心を傾け、苦しみや悲しみから目をそらす生き方ではなく、いのちある限り尽きない苦悩と真正面から向き合い、そこに向けられていた仏の教えを聞かせていただく人生が、先人方から いのちのバトンを受け継ぎ、この世にいのちをいただいた大いなる願いであると言えましょう。 私たち一人ひとりが、過去からつながる尊い 【 いのちのご縁 】 の願いを聞かせていただき、仏の教えから苦悩と向き合い、力強くこの世を歩ませていただく 「 こころの拠りどころ」 としての寺院、福正寺はそのような場所であり、存在でありたいと思います。

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